経営悪化を食い止めるためには、新たな人材を確保することが必要です。しかし、新規採用が難しい状況にあるため、新たな人材確保の方法として、外国人人材の採用やワークシェアリングの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
上掲した実態調査の結果報告で介護現場における外国人人材の受け入れ状況を見てみると、すでに受け入れている事業所は6.2%にとどまっているものの、新たに受け入れる予定がある事業所は11.7%となっています。特に入所系施設では、技能実習生の受け入れが10.3%と他種別に比べて高く、今後少しずつ増えていくことが予想されます。
また、近年盛り上がりを見せているのが、仕事を分け合って一人ひとりの負担を軽くするワークシェアリングという働き方です。介護の現場に導入すれば、送迎業務や配膳業務などを切り分けることで、介護職の経験がない学生や主婦でも参入がしやすい状況となります。実際にワークシェアリングを利用した人のなかには、介護職に興味を持つ人や施設を気に入る人も現れ、新たに介護職員として採用される例も出てきています。