情報発信

HOMEコラム>橋本 紗貴 氏

介護コラム

橋本 紗貴 氏

熊本県立黒石原支援学校 教員

第1回目は「支援機器」、第2回目は「自分らしく生きる」と書いてきましたが、共通するのは「人」です。

私が、支援機器に出会ったのも、自分らしく生きることが出来ているのも、多くの人に出会ったからです。
私が現在、使用している機器(視線入力を除く)は、「ソーシャルネットワーク」、主にFacebookで情報を発信し、多くの方との出会い、つながりの中で知っていきました。
私が広く多くの人とつながるきっかけ、そして、「視線入力」を知るきっかけとなった出来事があります。
それは、2015年にある支援学校での研究授業の講演会の時です。

そこである方の講演の中で「視線入力」について知りました。
この時は、身体の状態が悪く、身体が動かず、声も出ない状態になることが多く、コミュニケーションや学校の課題等に苦戦していました。
その時に出会ったのが「視線入力」です。
その後、視線入力の講演会をしてくださった先生にメールを送り、そして、視線入力を試用させてくださった大学の先生が近くにいらっしゃり2016年8月に視線入力を導入することが出来ました。
Facebookを通して、私の教員採用試験や教育実習を応援するFacebookページを作成してくださった先生、支援機器を貸してくださっている方、今年の7月末に島根に同行してくださった方、教育実習で使用する教科書をテキスト化してくださった方、たくさんの方と出会い、外の世界と繋がることが出来ました。
この時に、自分から情報を発信することが大切であると実感し、これからも情報を発信し続けたいと思いました。

ICTは重度障害者にとって生活の質を上げるため、そして外と繋がるために必要なモノだと思います。

私がいま、寝たきりにならず身体の状態を維持できているのは、たくさんの方に出会い、支援機器を紹介していただいたことで身体の負担を軽くすることが出来ているからです。
支えてくださる方が周りにたくさんいらっしゃることに感謝の気持ちでいっぱいです。
これからも夢に向かって努力し続けていきます。

連載一覧

専門職

橋本 紗貴

機器