何故そこまでする必要があるのか?
例えば、夜勤で行う巡回業務を、センサーを用いて効率化する場合、人ではなくセンサーに監視(見守り)させるわけですから、それを繋ぐ機器も出来る限り信頼できる業務用のものにすべきです。ここをケチるのは得策ではないと思います。
では、施設内通信環境を整備し、センサー等を導入してICT化するとどう変わるのか?
「今まで人がやっていた業務をセンサー(機械)に切り替えるのは不安だ」と言われる方がいらっしゃいます。
確かに不安なのは理解できますが、よく考えてみて下さい。
人による巡回は施設全体を歩きながら訪室する(見守る)ので全ての利用者を常時見守るという事は到底不可能です。
しかしセンサー(機械)は、停電や通信障害等がない限り、常時、監視(見守り)し、異常があれば通報してくれます。
どちらが業務の効率化と、夜勤者の精神的負担軽減を図れるかをじっくり考えていただければと思います。
福祉分野におけるICT化は、めまぐるしく進歩してますがとはいえ、まだまだ始まったばかりです。
これから先を見据え、まずは「盤石な施設内通信環境」を構築し、出来る業務からICT化に取り組まれることをお勧めします。