正しくモニタリングを行うためには、利用者本人が今どのような状況にあるのかを正しく評価する必要があります。
利用者本人の現状を把握するために、まずモニタリングすべき内容を大まかに分類しましょう。そして、それぞれに合った評価法を用いて評価を行うと、目標の達成具合が具体的にわかります。モニタリングすべき内容の分類と、それぞれに合う評価表は以下の通りです。
- ある程度固定した状態が見られるものに対する支援(日常的スキルに対する支援、コミュニケーションの手段に対する支援など)
→生活習慣管理表、個別支援計画など - 地域生活における具体的な行動が伴う内容のもの(金銭管理、社会的スキル、社会参加など)
→個別支援計画の実施表、評価表など - 一定の達成度が必要とされる内容(就労、作業など)
→評価表を別に設ける - 病気、行動障害等で特別な支援を必要とし、さらに具体的な改善が望まれる行動
→より詳細な記録を用いてチェック
モニタリングの際は、本人や家族の意向や満足度を知ることも大切です。目標はある程度達成していても、本人や家族の意向とずれている場合や、満足度が低い場合には、支援計画の見直しが必要となります。モニタリングを行うときには、本人と家族からも意見をしっかりと聞くようにしましょう。