介舟ファミリー
介護ソフト・障害者福祉ソフト
千葉県の地域包括支援センターに勤務する藤野です。私たちは行政より委託を受けて、ご高齢者が住み慣れた街で安心して生活し続けることが出来る地域創り、つまり地域包括ケアシステムの推進を担っていますが、我々にとって地域の介護・福祉の質を高めていくことは極めて重要な課題であります。地域包括ケアシステムを有効に稼働されるためにはこのシステムにかかわる全ての人材の質が高く保たれている必要があるからです。例えば地域において福祉サービスを提供する福祉事業所の介護の質、地域包括支援センターのスタッフを含めケアマネジメントを行うケアマネジャーの対人援助技術やコーディネートの質、そして広義には地域住民の福祉への認識への質、これらの質が高く維持されることが地域ケアシステム自体の継続と質の向上にとってとても大切であると捉えているからです。
これらのカテゴライズは一見すると全く別視点の価値観に感じられますがその根幹に流れるエッセンスは共通しているのではないかと思います。
地域や事業所で発生する虐待や介護事故は無関心が増長させる事態であると認識しています。生じている事態に関して「所詮他人事」との潜在意識がこういった状況を生み出しているに他ならないと思うからです。私たち地域包括支援センターにとって一番重要な仕事のひとつとして介護や福祉にまつわる課題が決して他人事ではなく、自分自身にも降りかかる可能性がある重要な課題であると広く世間一般に知っていただくことだと考えています。
福祉の専門的な知識や技術もその業界だけで認識されるのではなく、やはり広く世間一般に認知されることで最終的には地域福祉全体の質の向上につながると考えているからです。介護や福祉がそれを必要とする特定の人だけの特別の物ではなく一般化していくことがとても大切だと思うのです。
■経歴■社会福祉法人 金谷温凊会 所属
■略歴■淑徳大学社会福祉学部卒業後、障害者支援施設に通算17年間、高齢者関連事業所に通算8年勤務。2017年より千葉県の高齢化率47%を超える過疎地の地域包括支援センターでセンター長を務める社会福祉士。担当エリアは自分の生まれ育った地域。地域の課題に他人事でなく我がこととして取り組んで行こう!がモットー。高齢者の課題を軸に地域の課題に取り組み、担当エリアから『共生社会』の実現を目指し地域との連携を重ねています!
『私が求める「質」を語る! ~訪問看護リハビリ~』 その3
介護を自分のこととしてどう受け止めるか
当たり前の「権利」について
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