さて、「質の高い料理」という言葉に皆さんは何を連想されますか?
「舌をうならせる味」「手の込んだ料理」「皿などの調度品を含んだ完成度」など、「質の高い料理」といっても、人のイメージには違いがありますし、求める人次第で質の評価は違うのだと私は思います。
従って、リーダーの「質」といっても様々な価値観により捉え方は違います。
私が求めるリーダーの質とは「ご利用者・ご家族様・地域の皆様・スタッフ・上司」といった利害関係者(ステークスホルダー)から求められる役割と機能を安全に快適に効率よく実践できるチームの完成度であり、その中身なのです。
従って、リーダーとは「まとめ役」のことです。
チームで効率よく働くためには、まとめ役の存在と、まとめられる側(フォロワー)の協力が必要です。
一方で、介護を必要とするクライアントは、人として自立(律)した生活を当たり前におくる権利を持っています。
介護リーダーとフォロワーは、クライアント自身が、「生きる」という活動意欲を高めることを支援するとともに、クライアントが自立した生活を送る上で生じる「生活のしづらさ」を知り、それを専門の知識や技術、人間力で分析し、当たり前の生活が出来るよう環境を整えたり、整えられるように手助けすることです。
次回は、介護リーダーを取り巻く難問と解決策について考えていきます。