要支援・要介護認定率は、年齢が高くなるほど上がります。「令和4年度高齢社会白書」によると、65歳~74歳の要支援認定率は1.4%、要介護認定率は2.9%なのに対し、75歳以上の要支援認定率は8.8%、要介護認定率は23.1%と跳ね上がっています。2025年には団塊世代が全員75歳以上になることから、介護や医療の需要は一段と高まるでしょう。
介護が必要な人は増える一方で、介護人材は慢性的に不足している状況が続いているため、人材不足は解消されません。その結果、介護を必要とするのに十分な介護を受けられない人(介護難民)が年々増加しています。特に、人口が集中する都市部では、介護難民の割合が高くなっています。今後、この問題は地方にも広がっていくことが予想されるでしょう。
介護現場にAIを導入し介護業務を効率化すれば、少ない人材でも介護業務そのものに集中できるようになり、より多くの要介護者を受け入れられる可能性が高くなります。