それでもなお、平成24年には、国は一部の有識者の声にだけ耳を傾け、「介護支援専門員の資質向上と今後のあり方に関する検討会」を開催。
紆余曲折を経て、平成25年8月28日には、社会保障審議会介護保険部会で「ケアマネジメント」の議論も開始されました。
そこでは研修の追加、介護支援専門員試験の資格要件の見直しなどがあがっています。
すでに現場を退いた人はとかく現場に辛い点数をつけがちです。
有識者の意見も貴重ですが、これらメンバーに現場の人がほとんどいないのは問題です。
もし、それでも介護支援専門員の質の向上を問うのなら、他の業界同様、不正以外にも適正のない者は退場するシステムの構築が必要でしょう。
批判され続けてきた介護支援専門員も、確実に実力は向上しています。
多くの問題は「適正に欠ける者が排除されない制度」にあります。
きちんとやっている人は文句を言わないし、文句も言われないのです。介護支援専門員全体としては、もっと評価されてもいいのかな、と思います。