介舟ファミリー
介護ソフト・障害者福祉ソフト
前回は、「縁」というテーマで書かせていただきました。不思議な「縁」に導かれてこの世界でご一緒させてもらっている・・・大切にはぐくみたいものです。
さて、福祉・介護など対人支援に関わるためには専門性が求められますが、養成校では育成の入り口の鉄板として、「バイスティックの7原則」を学びます。この原則は1950年代にバイスティック氏により提唱され、主にケースワーク(個別支援)に携る場合に求められる考え方です。研修などですでに理解されているかもしれませんが、以下に示します。()内は私の説明文です。
「無意識に何気なくかかわっている」ことから「意識的に目的や効果を目指してかかわる」ことへの変化が、福祉・介護の質の向上になるのではないでしょうか。また、質の向上を実現するときに、大きな役割・きっかけとなるのが「気づき」なのだと考えます。これは私自身の学生時代の実習や、これまでの教育や施設研修での経験から痛感していることです。どんなに他者からこれは大事だと言われていても、自分自身が実際の利用者やご家族、職員との関わりのなかで「あ、このことはこれまで〇〇さんが、●●と言っていたことだ。これからそれを実践(達成)するためには◎◎を想定、考えながら取り組まないと」と気づき、自分の仕事(じぶんごと)として落とし込まれない限り、なんとなくこなす仕事になってしまうと思います。 この気づきについては、次回で実体験をもとに詳しくお伝え出来たらと思います。
城西国際大学 教授専門は福祉制度・政策、高齢者施設のあり方など。大学では主に社会福祉士養成課程の指定科目(福祉政策、貧困に対する支援論、地域福祉の理論と方法、ソーシャルワーク実習指導)などを担当。
■著書■『高齢者の生活困難と養護老人ホーム』(2019年、法律文化社、共著)など
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